明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。(2025年1月6日)
昨年は、インフルエンザや新型コロナ以外にも、手足口病、溶連菌感染症、マイコプラズマなどの感染症が大流行しました。これは、新型コロナの発生により3年間にわたり、三密回避やマスク・手洗いなどの感染対策を社会全体で行ったことで、それまで毎年流行した感染症の発生がなくなり、それらの感染症に対する免疫を持たないお子さんがたくさん増えてしまったことがその要因です。そして、一昨年、新型コロナが5類に移行したことで行動制限が緩和され感染症が次々と大流行しました。個人的には、流行の規模は年々小さくなっていって数年後にはコロナ前の状態に戻ると考えています。
感染症が発生する三大要因は感染源、感染経路、宿主の抵抗力の低下です。感染はそのいずれかを排除することで防御できます。新型コロナで学習したこれらへの感染対策を流行状況に応じて適切に行えば過剰に恐れる必要はないと思います。