対象
1次検診で小児肥満、高脂血症を指摘され、医療機関受診を勧められたお子さんが対象です。
1次検診で小児肥満、高脂血症を指摘され、医療機関受診を勧められたお子さんが対象です。
小児肥満に伴う健康障害を起こしていないか、そのリスクはないかを調べます。健康障害を起こしていれば治療が必要となります。高脂血症など検査の異常が認められれば生活習慣を改善するための事後指導を受けてもらいます。
身長、体重、腹囲の計測をして肥満度、腹部肥満の有無を調べます。
血圧測定、血液検査、内科診察を行い、小児肥満症、小児メタボリック症候群の診断基準に照らし合わせて健康障害の有無と程度を調べます。
今治市では平成7年から小学校4年生と中学校1年生を対象に小児生活習慣病予防検診事業を実施しています。1次健診は問診、身体計測、血圧測定、血液検査(総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール)を実施し、肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病の有無と評価を行います。1次健診の結果、肥満や高脂血症の異常の程度が強い児童生徒は指定された医療機関を受診して、肥満に伴う健康障害(高血圧、脂肪肝、高脂血症、糖尿病など)をおこしていないかどうか検査をします(2次検診)。2次検診の結果と食習慣などの生活習慣調査などをもとに、それら児童生徒に対して学校で養護教諭と学校栄養士が食生活や運動習慣などの個別指導を行います。
小児期に肥満を発症し成人にまで肥満を持ち越した人は、成人になって肥満を発症した人に比べて高率に生活習慣病を発症することがわかっています。小児期に健全な生活習慣を身につけることで日本人の三大死因とされる癌、脳血管障害、心疾患といった生活習慣病の発症を未然に防ぐことは、われわれ大人の責務です。子どもは未来です。家庭、学校、医療機関が連携し協力しながら将来を担う子どもたちの生活習慣の改善に取り組んでいきたいと思います。