ジェネリック医薬品について
平成28年5月の定例勉強会(平成28年5月12日開催)
ジェネリック医薬品(以下ジェネリック)について、レディ薬局の薬剤師さんに教えていただきました。
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平成28年5月の定例勉強会(平成28年5月12日開催)
ジェネリック医薬品(以下ジェネリック)について、レディ薬局の薬剤師さんに教えていただきました。
最初に発売された医薬品(先発品)の特許が切れた後、その原料を使用して製造した薬(後発医薬品)で、開発費など経費がかかっていないため、価格が安い薬です。
お薬代が安くなります。
味や、形を飲みやすいように工夫しているものもあります。
先発品と同一の有効成分を同一量含有し、あらゆる検査をクリアして厚生労働大臣より承認されており、効果は同じと認められています。
開発された医薬品(先発医薬品)の特許が切れた後に、同じ成分の原料で作られた薬で、開発費がかかっていないため、先発品と比べて4割〜7割の価格で販売できます。添加物の違いがあり全く同じものではありませんが、有効成分は全く同じものを使用して、厳しい国の審査をクリアしており、先発品と同じ効果が期待できる薬です。
一般的なジェネリックに関することは、厚生労働省のホームページや、医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページで、日々新しい情報が更新されています。
各医薬品については製造元の製薬メーカーのホームページで詳しく調べることができます。
薬局でお気軽に質問していただければ、詳しく調べてご回答致します。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用促進について(厚生労働省ホームページ)
医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページ
ジェネリックに変更する基準は特にありません。一度ジェネリックを試してみて合わないようなら、次回からまた先発品に変えることもできます。(ジェネリック名で書かれた処方せんは先発品には変更できません)。
薬の副作用は、全ての医薬品で出る可能性があるため、ジェネリックだから副作用が出やすいという心配はありません。
シップなどでたまに、先発品ではかぶれなかったが、ジェネリックに変えたらかぶれたためもとに戻してほしいということがあります。
内服薬では、先発品・後発品に限らずすべての医薬品で、添加物や主成分によりアレルギー反応が起こる可能性があります。
少しでもおかしいと思うことがあれば、薬局まで連絡していただくようお話しています。
今治市で平成28年3月22日~4月8日の調査で、ジェネリックの使用種類が57%という結果でした。
今治東店に来られる患者様では、ジェネリックに変更できる処方せんを持って来られた患者様で、正確な数字ではありませんが、大体70%くらいは変更されていると思います。
特に年齢層に関係なく、安くて効き目が同じならジェネリックでと選ばれる方が増えています。
診療報酬改定があるたびに、ジェネリックを選ばざるをえない状況になっています。
国は2018年から2020年度末の早い時期に後発医薬品のシェアを80%以上にするという目標を立てており、取り組んでいかなければ、薬局経営が圧迫されます。
処方内容の制限も進められ、ビタミン剤の処方削減、貼付剤の枚数制限など、セルフメディケーションにシフトされてきています。
薬局の保険点数に、後発体制加算というのがあります。
各薬局のジェネリック使用量の割合が、65%以上で18点75%以上で22点の加算が取れますが、それ以下では加算は1点もとれません。
ちなみに、今治東店では現在45%にとどまっています。
今回、ジェネリックと先発品との価格以外の違いを初めて知りました。
安いからという理由だけでジェネリックを選ぶのではなく、薬剤師さんと相談し、その薬の特性を良く知った上で決定する事が大切と感じました。(田窪)