スマホ育児の落とし穴
平成28年6月の定例勉強会(平成28年6月15日開催)
近年、メディアの多様化と普及が急速に進んだことにより、生活の様子も様変わりし、それに伴う弊害も出てきたように思います。
平成28年4月に伊予市で行われた内海裕美先生(日本小児科医会理事)による「スマホ社会の落とし穴」と題する講演会にスタッフが参加しました。今回はその講演会の内容について報告します。
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平成28年6月の定例勉強会(平成28年6月15日開催)
近年、メディアの多様化と普及が急速に進んだことにより、生活の様子も様変わりし、それに伴う弊害も出てきたように思います。
平成28年4月に伊予市で行われた内海裕美先生(日本小児科医会理事)による「スマホ社会の落とし穴」と題する講演会にスタッフが参加しました。今回はその講演会の内容について報告します。
情報の記録・伝達・保管などに用いられる物や装置の事です。ここでのメディアとは、TV・DVD・電子ゲーム・ケータイ・スマホ・タブレットなどの電子機器の事をさします。
1. 依存症になる可能性があります。
2. 子供の事故につながります。
親がスマホに夢中になるあまり、親自身も安全に気配り出来ないどころか子供まで危険にさらしてしまうことにつながりますね。
3. 愛着形成に支障をきたします。
目と目を合わせ語りかけることで赤ちゃんの安心感と愛着が育まれます。授乳中スマホやTVを見ていませんか?赤ちゃんでも30cm先くらいが最もよく見えていると言われています。この距離は抱っこされた赤ちゃんにとってお母さんの顔が最もよく見える距離なのです。2か月の赤ちゃんでもお母さんの顔はよくみえているのです。親子でメディア機器の接触時間のコントロールが大事です。会話や体験を共有する時間をメディアに奪われてしまいます。
4. 子供の発達に影響を与えます。
子供の体力・運動能力は子供が自主的に体を動かして自由に遊ぶことで育ちます。様々な体験を通して五感(見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れる)がバランス良く育ちます。
乳幼児は視力が発達する時期なので、長時間メディアと接触していると視力の発達の妨げになります。
積極的に話かけることで言葉の発達を促進します。
今やスマホなどのメディアは生活の中に深く浸透し、それらメディアとの関わりをさけることができない時代となりました。各家庭ごとにメディアのメリット・デメリットを知り話し合って、どのように付き合っていくかを考えて実行することがとても大切なことだと思います。例えば、小さい子供にはスマホやタブレットを手渡さない、食事中はTVやスマホを見ない、ゲームは1日何時間まで、など。ちょっとしたことから家庭でルール作りをしてみてはどうでしょう。お子さんの未来のためにもじっくり話し合ってみてください。保護者の方と一緒に体験したことはお子さんの心の財産になると思います。さあ、始めてみましょう!!(担当スタッフ 神野)
メディアと関係があるかどうかは分かりませんが、最近健診に来られる4ヶ月くらいの赤ちゃんが声を出して笑うことが少なくなったように思います。スマホを使用するお母さんが増えて、赤ちゃんをあやしたり声かけをすることが少なくなってきていることも原因かもしれません。小児科の看護師としては少し心配です。(担当スタッフ 別府)
本物の自然の中で五感を使った体験なしに、ネットによるバーチャルな世界に身を投じてしまうと、本当の感動を知らない子供や他人の痛みが分からない子供を創り出してしまうのではないでしょうか?
子供は親を映す鏡です。子供の将来のことを考えると、親である大人のメディアとの付き合い方を見直す時期にきていると思います。(院長)